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宝石を実際に身につけるジュエリーとして完成させるには、リングやブローチなどの
台座に、宝石を固定しなければなりません。
宝石のセッティングについて考えるとき、
1個のダイヤモンドを固定するには、3〜5本の爪でがっちりと固定する方法が安全確実
なのは確かであるが、複数の宝石をアレンジするとなると無数の爪が乱立することに
なり、かなり見苦しいのは容易に想像できることでしょう。
こうした問題に応える為に、歴代の名宝石師たちはセッティングの方法に様々な技巧を開発し、
美しいデザインに宝石を配置できるよう苦心を重ねてきたのです。
宝石のセッティングは「石留め」「爪留め」「覆輪留め」などが知られていますが、宝飾業界を
驚かせたヴァン・クリーフ&アーぺル社が、新たな技巧を完成させ発表したのが「ミステリーセッティング」です。
一見、宝石がどのようにセッティングされているのか見当がつかない、という意味からミステリー
=(不可解)なセッティングと呼ばれたわけですが、従来の石留めの概念を覆した技法の完成により自由で
フレキシブルなデザインが可能になったと言われております。
ミステリーと呼ばれたこの技法は、台座側にデザインに沿ったレールを彫り、レールの溝に合わせて底の部分
をカットした宝石をはめ込んでいくというものです。この技法を使うと、どんな曲線のデザインも可能になり
爪や彫金に邪魔されることなく、宝石の美しさを存分に発揮することが出来ます。
しかしその半面、この技法では宝石に常に普通の4倍以上のファセット(カット面)が必要で、制作には非常な
忍耐と宝石に対する深い愛情が必要となり、1個を完成させるのに最低6ヶ月から1年もの期間が必要といわれ
ております。
その美しさは、「宝石のための宝石」といっても過言では無いことでしょう。
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